2025年6月02日

こんにちは!西千葉駅直結の歯医者、西千葉歯科・矯正歯科、院長です!
皆さんは「SC(スケーリング)」という言葉を聞いたことがありますか?
歯科医院で行うスケーリングは、歯の健康を維持するために欠かせない処置のひとつです。今回は、スケーリングの目的や重要性についてお話します🎵
SC(スケーリング)とは?

スケーリング(Scaling)は、歯の表面に形成された歯石を除去する処置です。
歯石は、歯垢が硬くなったもので、通常のブラッシングでは取り除くことができません。そのため、スケーラーという器具を使ってしっかり歯石を取ります。
スケーリングの重要性
スケーリングは、口腔内の健康を維持するために非常に重要な処置です!
その理由として、以下の点が挙げられます。
- 歯周病の予防と改善
歯石が付着したままだと、歯茎に炎症がおき歯周病につながります。スケーリングによって歯石を除去することで、歯周病の予防や改善に期待できます。 - 口臭の改善
歯石やプラークがたまると細菌が繁殖しやすく、口臭の原因となることがあります。スケーリングを行うことで、口臭が軽減されることがあります。 - 歯と歯茎の健康維持
歯石が付着すると、歯の表面がざらつき、着色汚れが付きやすくなります。スケーリングを行うことで、歯の表面を滑らかにし、清潔な状態を維持できます。また、歯茎が引き締まり、健康な状態に戻るため歯茎からの出血や腫れが減少します。
スケーリングの方法
スケーリングは、以下の手順で行われます。
- 超音波スケーラー
超音波振動を利用して、歯の表面に付着している歯石の塊を振動によって除去します。 - ハンドスケーラー
超音波スケーラーで取りきれなかった歯石を、ハンドスケーラーを使って頑固な歯石や歯と歯茎の間にある歯石を除去します。歯石を削り取るように丁寧に除去します。 - 歯面研磨
研磨剤を用いて歯面を磨き、ツルツルに仕上げます。これによって歯垢や歯石が再付着しにくくなります。 - 歯間清掃
フロスや歯間ブラシで歯と歯の間を清掃し、残った歯垢や汚れを除去します。 - フッ素塗布
歯の表面にフッ素を塗布し、虫歯予防とスケーリング後に敏感になる歯を保護します。
スケーリング後のケア
スケーリング後は一時的に歯がしみたり(知覚過敏)歯茎から出血があったりする場合がありますが通常数日で改善します。スケーリングの効果を維持させるためには、日常のセルフケアが欠かせません。
- 正しいブラッシングを習慣化する
- デンタルフロスや歯間ブラシを使用し、歯ブラシが届かない部分も清掃する
- マウスウォッシュを使用する
- 定期的な歯科検診を受ける
まとめ
スケーリングは、単なる歯のクリーニングではなく口腔健康を維持するために欠かせない処置です。
定期的な施術を受けることで、歯周病を予防し、快適な口腔環境を保つことができます。
【参考文献】
: J-STAGE
: Google Scholar
: 矯正歯科の論文と実践的アドバイス