こんにちは！西千葉駅直結の歯医者、西千葉歯科・矯正歯科、受付スタッフです🎀
抜歯後に「後日消毒に来てくださいね」と言われたことはありませんか？この「消毒(SP)」という言葉、歯科特有の専門用語で、患者さんの術後の安全を守るために欠かせない処置です🩹今回は、抜歯後に行う「消毒(SP)」について、その意味や目的についてお話します🥺

🦷SPとは？🦷

「SP」とは、ドイツ語の「spülen（シュプーレン）＝洗う・すすぐ」に由来する歯科用語で、抜歯や外科処置後に行う消毒・洗浄・経過観察のことを指します。術後の感染予防や治癒の促進、異常の早期発見を目的として、抜歯の数日後に行われることが一般的です❕

🦷なぜSPが必要なのか？🦷

抜歯後の傷口（抜歯窩）は、細菌感染のリスクが高い状態です。SPを行うことで、以下のような効果が期待できます⭕

• 感染予防
  抜歯窩(抜いた後の穴)に食べかすや細菌が入り込み、感染するのを防ぎます。
• 治癒促進
  傷口を清潔に保つことで、正常な治癒(かさぶた)の形成を助けます。
• 異常の早期発見
  腫れや痛み、膿の有無などを確認し、必要に応じて追加処置を行います
• ドライソケットの防止
  傷口が治る過程で最も多い合併症のひとつである「ドライソケット(かさぶたが剥がれて骨が露出した状態)」は激しい痛みを伴います。SPにより、こうしたトラブルを未然に防ぎます。

🦷SPはなぜ生理食塩水をつかう？🦷

生理食塩水を使う主な理由は、人間の体液と浸透圧が近いためです💧

・組織への刺激が少ない
水道水など、体液と浸透圧が異なる液体で傷口や口腔内を洗浄すると、細胞に余分な刺激や損傷を与えてしまう可能性があります。生理食塩水は体液に近いため、洗浄しても組織へのダメージを最小限に抑えられます。
・痛みを和らげる
目を洗う時に水道水ではしみるのと同時に、口腔内の敏感な組織には生理食塩水の方が刺激が少なく、痛みを和らげる効果が期待できます。
・感染症の予防と治癒促進
抜歯後などの患部を適切に洗浄することで、食べかすや細菌を取り除き、感染症を予防し、治癒を助けます。

まとめ

抜歯後のSPは、単なる消毒ではなく、患者さんの回復を支える重要なケアです✨当院では、術後の経過を丁寧に見守り、必要に応じた処置を行うことで、安心して治療を受けていただける環境を整えています‼️抜歯後の不安や疑問があれば、どうぞお気軽にご相談くださいね🦷💕

参考文献

おおもり北口歯科「親知らずと親知らず抜歯について⑥ 消毒や抜糸の意味について」
MM歯科・矯正歯科「歯科におけるSPとは？」
WHITE CROSS「歯科のお仕事完全マニュアル 第11章 外科治療 STEP7 SP・抜糸」